目的
見た目を良くする事を目的にして歯を並べるわけではありません。 1本1本の歯を正常に機能させる事を目的にしています。 そうすると、歯が長持ちしますし、見た目もよくなってくるのです。
現代人の特徴
現代人は原始の時代の人にくらべ、軟らかいものを食べているため多くの人が、顎や顔が小さく、正常に発達していません。小さい顎に大きな歯がはえるために歯並びが悪くなります。そうすると機能していない歯もあります。機能しない歯があるとそのぶん機能しすぎてしまう歯がでてきてしまいます。
その歯は負担過重となり寿命の短い歯になってしまいます。
健康への影響
もちろん歯がガタガタしていると歯ブラシがしづらいため虫歯や歯周病の原因にもなり、それが進むと口の中の機能が損なわれ、 全身への影響が現れる事も最近報告されています。
精神的なものへの影響
歯並びが悪いために人前で笑顔を見せることができず、性格が内向的になってしまうなど精神的な影響もあります。 矯正治療は歯並びを治すことによってお口の中の健康を保てる のはもちろんのこと、全身的、精神的な健康も保つことができます。
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着して歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。顎関節の治療が必要になった場合治療期間が延長されます。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。